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犬の画像

現代の日本社会は、歴史上稀に見る「ペットブーム」に沸いています。また、日本と言う社会は世界的にも珍しく、ペットの種類に「ブーム」がある社会です。

これはどういうことかと言うと、あるCMで人気が出たとか、ドラマや漫画で人気がでたということで、その種類がペットとして著しく増える…ということなんですね。

しかし、こうした「ブーム」に乗じた交配や繁殖をしていると、必ずそこに「歪み」が出てきます。つまり、特定の種類のペットに「なりやすい」病気が、極端な交配や繁殖で「とてもなりやすい」病気になってしまうということ。

今回はペットのなかでも飼っている人の多い「犬」を取り上げて、人気犬種とその犬種がなりやすい病気をみていきたいと思います。

人気犬種ランキングのコロコロ変わる日本という国で…

冒頭でも述べたように、日本はペット、特に人気犬種のランキングがコロコロ変わる珍しい国です。次のランキングは大手動物保険会社の出している2014年度版の人気犬種fデータによるランキングです。

  • 1位:トイ・プードル
  • 2位:チワワ
  • 3位:ミニチュア・ダックスフント
  • 4位:MIX犬(10kg未満)
  • 5位:柴犬
  • 6位:ポメラニアン
  • 7位:ヨークシャー・テリア
  • 8位:シー・ズー
  • 9位:ミニチュア・シュナウザー
  • 10位:マルチーズ

上位5位くらいまでは、ここ数年はあまり変動がありませんが、少し前まではゴールデンレトリバーも大変人気のあった犬種でしたし、コーギーやシェットランド・シープドッグ、ハスキー犬の人気も目を見張るものがありました。

しかし、ここ数年のランキングでは、大型犬種はあまりランキングには入らなくなってきています。代わりに、小型犬種、特にトップ3くらいまでの犬種に人気が集中して、無理な交配や繁殖が問題になるようにもなっています。

こうした「人気がコロコロ変わる」現象は日本では良く見られますが、実は海外では珍しいのです。以下に海外での人気犬種を少しご紹介します。

アメリカでは…

  • 1位:ラブラドール・レトリバー
  • 2位:ジャーマン・シェパード・ドッグ
  • 3位:ゴールデン・レトリーバー
  • 4位:ビーグル
  • 5位:ブルドッグ

アメリカでは土地が広い(住宅が広い)ということもあって、長年大型犬種の人気が高いままです。なんと1位のラブラドールにいたっては、22年間1位の座を保ち続けているのだとか。
こうした事情は、犬にとっても無理を強いないので、極端な病気も蔓延しにくくなります。

イギリスでは…

  • 1位:ラブラドール・レトリーバー
  • 2位:イングリッシュ・コッカー・スパニエル
  • 3位:イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル
  • 4位:ジャーマン・シェパード・ドッグ
  • 5位:スタッフォードシャー・ブル・テリア

イギリスはさすがペット先進国と言う感じで、やはり順位の変動は少ないそうです。また、イギリスゆかりの犬種に人気があるので、犬にとっても「気候にあっている」ということがあり、環境に無理に合わせなくても良いことから、自然と長命になることが多いのだそうです。

ドイツでは…

  • 1位:ジャーマン・シェパード・ドッグ
  • 2位:ダックスフント
  • 3位:ジャーマン・ワイヤード・ポインター
  • 4位:ラブラドール・レトリーバー
  • 5位:ゴールデン・レトリーバー

ドイツでもやはり地域に根差した犬種の人気が高く、上位3位は長い年月、あまり変動がないそうです。環境に合っているというのは、犬の健康にとっても大変大切なことなんですね。

フランスでは…

  • 1位:ジャーマン・シェパード・ドッグ
  • 2位:ゴールデン・レトリーバー
  • 3位:キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
  • 4位:ラブラドール・レトリーバー
  • 5位:ヨークシャー・テリア

フランスも意外に大型犬の人気が高い国になっています。ヨーロッパ地方は国は違えど地域として大きなまとまりになっているので、フランスも結局は地域に根差した犬種の人気が高いということが言えるのではないでしょうか。

このように、4つの国という少数との比較ですが、それでも、やはり日本の人気犬種が「地域にゆかりある犬種」でないのはよくわかります。日本でも柴犬や秋田犬は人気があるのですが、日本の人気上位と比較すると、その数は大差があります。

こうして、日本の風土に適しているわけではない犬種が、多く飼われるようになったことで、ブリーダーなどが無理な繁殖をすることで遺伝的に出やすい病気が更に「でやすく」なっている状況なのです。

人気犬種top3に出やすい病気とは?

トイ・プードル

軟骨形成不全
ミニチュア・プードルやトイ・プードルで良く見られる病気です。長骨の軟骨が石灰化するので、以上に短い足になってしまいます。
椎間板ヘルニア
椎間板の変性で腰の神経を圧迫する病気です。運動障害や後肢の麻痺・失禁などが生じることがあります。
ピルビン酸キナーゼ欠乏症
ミニチュアとトイ・プードルは赤血球の異常により、溶血性の貧血素因を持っています。無理な交配で生まれた子は、貧血の症状がひどくなる時もままあります。
続発性緑内障
目の外傷や炎症によって起こる緑内障です。ミニチュアやトイ・プードルによく見られる病気です。
視神経形成不全
先天的な異常からくる病気です。トイ・プードルによく見られます。
水晶体誘発性ブドウ膜炎
ミニチュアとトイ・プードルは、この病気の素因をそもそも持っています。
甲状腺機能低下症
ミニチュアとトイ・プードルは、中年以上になると性別関係なく発症します。ただ、この犬種では特に多い病気と言われています。
尿結石
血尿や尿が出にくいなどの症状が見られる病気です。ひどいと尿閉を起こし、尿毒症を引き起こします。ミニチュアとトイ・プードルで良く見られます。

チワワ

僧帽弁閉鎖不全
高齢になると起こってきやすい心臓の病気です。咳や呼吸困難などの症状が慢性的に出てくるようになります。小型犬に多い病気ですが、チワワは小型犬の中でも特に小さい犬種なので、なりやすい病気と言えます。
三尖弁閉鎖不全
老齢で起こりやすい心臓の病気で、三尖弁の障害を指します。僧房弁閉鎖不全とほぼ同時に怒る傾向があるので、呼吸困難に陥らないよう注意が必要です。
皮膚の腫瘍
チワワと言う犬種は、悪性黒色腫の素因を持っているので、この病気を引き起こしやすくなっています。
難産
身体が小さいので、出産は難産に陥りやすい傾向が高いです。特に最近はどんどん犬種の小型化を進めているので、出産で命を落とす母犬は増加傾向にあります。

ミニチュア・ダックスフント

椎間板疾患
体躯の長い犬種なので、そもそも腰に負担がかかりやすく、椎間板の変性を起こしやすくなっています。老齢で筋力が衰えてくると、運動障害になりやすくなります。
外耳炎
垂れ耳犬種のため、耳に炎症が起こりやすくなっています。激しく痒がったり、耳の中が赤くなっている場合は速やかに受診を。色々な病気の症状の1つとして現れることもあるので、ひとまず獣医の診察を受けることが肝要です。
黒色毛包発育不全
白黒のブチ犬などにおいて、黒い部分の被毛が成長しない病気です。黒い部分の被毛に関して、脱毛と鱗屑という症状を起こします。
ワクチンアレルギー
長毛種のダックスフントは不活化ワクチン(例えるなら7種以上のワクチン)を摂取した際、アナフィラキシーのような反応が現れることがあります。長毛種のダックスを飼っている方は、不活化ワクチンを含まない5種混合ワクチンの接種が良いでしょう。

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管理人:アニマルクリニック.inc

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